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オリバ通信

2023年07月11日 / 病気のあれこれ

犬の耳血腫の症状と原因、治療について|獣医師が解説

豊橋市、豊川市、新城市、田原市、浜松市、湖西市のみなさんこんにちは。
愛知県豊橋市のオリバ犬猫病院です。
今回は、犬の耳血腫の症状と原因、当院での治療、予防について説明をさせていただきます。


みなさん、愛犬が耳を痒そうにしている事はありませんか?

その状態を放置してしまうと危険かもしれません!
今回お話しする”耳血腫”という病気は早期治療でリスクを軽減できる事が出来ます。


<耳血腫とは>

犬の耳たぶ(耳介)が異常に膨らみ腫れてしまう病気です。
写真は右耳が耳血腫になってしまっている状態です。 
左右と比べ大きく腫れてしまっています。






<原因>
耳血腫は一般的に、外耳炎、外傷などにより引き起こされます。
外耳炎は、細菌や真菌の増殖、耳ダニへの感染、アレルギーなどが原因で耳に痒みが生じます。
引っ搔いたり首を振ったり、床にこすりつけたりと物理的な刺激によって耳血管が破裂し血液が皮膚の間に溜まる事で耳血腫を発症します。
また、暑い夏の時期耳の垂れている犬種(ビーグル、キャバリア、コッカスパニエルなど)、耳の中に毛が生える犬種(シュナウザー、プードルなど)に多くみられる傾向にあります。


<治療>
治療法は軽度~重度の場合によって治療法は様々です。
軽度の場合、血腫が自然に吸収されるのを待つこともありますが多くの場合は外科的な治療が必要となります。


こちらは当院で行っている治療です。

まず初めに腫れている耳介を切開し、溜まっている貯留液を抜きます。

 



溜まっている液を抜き終わったら洗浄をします。






その後、液が溜まりにくくなるように圧迫をして固定します。
切開した傷口が塞がってしまうと再度液が溜まってしまうので傷口が塞がないように固定をします。




一度の処置だけではすぐに液が溜まってしまうので繰り返し行うことが必要になるため数日間の通院が必要です。
お家では耳を掻いたりこすり付けたりしてしまわないようにエリザベスカラーを付けて安静に過ごす必要があります。

また、再発防止のために抗生剤、ステロイドの治療が必要となる場合もあります。

<予防>
耳血腫は耳の問題を早期に発見し治療することで耳血腫のリスクを軽減することができます。
定期的に耳をチェックし赤み、腫れ、異臭、耳が痒そう、頭を振るなどの症状が見られた場合は動物病院で診てもらうようにしましょう。

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