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オリバ通信

2022年07月25日 / 病気のあれこれ / 犬のよくある病気・疾患 / 内分泌科

犬の副腎皮質亢進症(クッシング)の症状と原因、治療について|獣医師が解説

豊橋市、豊川市、新城市、田原市、浜松市、湖西市のみなさんこんにちは。
愛知県豊橋市のオリバ犬猫病院の院長辻元です。
今回は、犬の犬の副腎皮質亢進症(クッシング)の症状と原因、当院での治療について説明をさせていただきます。

<副腎皮質機能亢進症(クッシング)とは>
脳の下垂体(司令部)から副腎皮質にACTH(命令ホルモン)というホルモンが分泌されています。

ACTHは副腎皮質ホルモン(コルチゾール)の分泌を調節しています。

脳から指令を受けた副腎皮質からはコルチゾールというホルモンが身体中に分泌されます。

コルチゾールは身体に対して

脂肪分解、糖新生、血糖値上昇、筋肉代謝、抗炎症作用、免疫抑制など様々な働きを担う大切なホルモンです。

このホルモンが過剰に分泌されてしまう疾患をクッシング症候群と言います。

中齢から高齢に多く、性差はないと言われています。

 

 

<副腎皮質機能亢進症(クッシング)の症状>

お腹が腫れる、毛が抜ける、毛艶がなくなる、皮膚が黒ずむ、水をよく飲む、呼吸が速くなる 等

また病気が進行すると免疫力が低下し、皮膚炎、膀胱炎、時には糖尿病を併発する事があります。

 

 

<副腎皮質機能亢進症(クッシング)の原因>

原因は大きく分けて3つあります。

①下垂体腫瘍

脳にできた腫瘍によって指令側のACTHが過剰分泌になってコルチゾールも過剰分泌になってしまう

これが原因での発症が最も多く見られます。

 

②副腎腫瘍

下垂体の働きは正常でも副腎が腫瘍化する事で下垂体からの命令を無視してしてコルチゾールを過剰分泌してしまいます。

 

③医原性

ステロイド剤過剰投与によるもので医原性クッシングです。

 

 

<副腎皮質機能亢進症(クッシング)の診断>

症状、腹部の腫れ、血液検査、超音波検査、レントゲン検査、ホルモン検査 

 

血液検査では肝臓の数値の上昇(GOT/GPT/ALP)

コレステロールの上昇(Tcho)

超音波検査、レントゲン検査では肝臓の大きさを確認しほとんどの場合肝臓が肥大しています。

 

ホルモン検査ではACTH刺激試験を行います。

ACTH刺激試験とは、

ACTH(副腎皮質刺激ホルモン)をわざと注射し、注射前、注射70分後の2回採血を行い血中のコルチゾール濃度測定を行います。クッシングの場合、注射後のコルチゾールが大きく上昇します。


〈豊橋市のオリバ犬猫病院の副腎皮質機能亢進症(クッシング)の治療法〉

基本的に出すぎているホルモンをを抑えてあげる治療を行います。基本的には内科的療法でコルチゾールを作くる量を少なくする薬を使用します。完治はしませんが症状を抑えることができます。
薬が効きすぎるとコルチゾールが作られなくなり副腎皮質機能低下症を招いてしまうので定期的に数値を測ったりとモニタリングが必要になります。


 

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