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オリバ通信

2025年06月08日 / 病気のあれこれ / 猫のよくある病気・疾患 / 泌尿器科

猫の特発性膀胱炎(FIC)とは?〜血尿・頻尿が見られたら要注意〜|獣医師が解説

猫の特発性膀胱炎(FIC)とは?血尿・頻尿・トイレで踏ん張る…その症状、放置は危険です|豊橋市 オリバ犬猫病院

豊橋市・豊川市・蒲郡市・新城市・田原市・湖西市のみなさん、こんにちは。
愛知県豊橋市のオリバ犬猫病院です。

今回は、猫に多い尿トラブルのひとつである「特発性膀胱炎(FIC:Feline Idiopathic Cystitis)」について、

  • よくある症状

  • 原因(なぜ起きるのか)

  • 動物病院での検査・診断

  • 当院での治療と再発予防(環境改善:MEMO療法)
    を、できるだけわかりやすく解説します。


猫の特発性膀胱炎(FIC)ってどんな病気?

特発性膀胱炎(FIC)は、猫の下部尿路疾患(FLUTD:下部尿路トラブル)の中でもとても多いタイプで、
細菌感染や結石などの“はっきりした原因が見つからない膀胱炎”を指します。

ポイントは、ストレスや環境要因が深く関わると考えられていること。
そのため「薬だけ」では改善しにくく、生活環境(ストレス・水分・トイレ環境)を整える治療が重要です。


こんな症状があったら要注意(FICの主な症状)

FICでよく見られる症状は以下です。

  • トイレに何度も行く(頻尿)

  • 少量ずつしか出ない

  • 排尿時に鳴く/痛そうにする

  • しゃがむ姿勢をとるのに尿が出ない・ほとんど出ない

  • 血尿が出る(ピンク色〜赤色)

  • トイレ以外で粗相をする

  • 落ち着きがない/イライラする/隠れる

  • 陰部をしきりに舐める

【重要】この症状は“緊急”です(特にオス猫)

次の場合は、膀胱炎ではなく尿道閉塞(おしっこが詰まる)の可能性があり、放置すると命に関わります。

  • トイレで何度も踏ん張るのに尿が出ない

  • ぐったりしている、吐く、食欲がない

  • お腹が張って触ると嫌がる

  • 普段より明らかに元気がない

オス猫は尿道が細く詰まりやすいため、「膀胱炎っぽい」=「様子見OK」ではありません。
この場合はすぐに動物病院へご相談ください。


なぜ起きる?FICの原因と“なりやすい猫”の特徴

FICは「原因不明」とされますが、実際には次のような要因が複合して起こることが多いです。

1) ストレス(環境変化)が引き金になりやすい

猫は変化に敏感です。例えば…

  • 引っ越し、模様替え

  • 来客、工事の騒音

  • 家族構成の変化(赤ちゃん、同居など)

  • 多頭飼育での相性問題

  • トイレの場所・砂が変わった

  • 飼い主さんの生活リズムが変わった

2) 飲水量が少ない/ドライフード中心

尿が濃くなると膀胱が刺激され、症状が出やすくなります。

3) 室内飼育・運動不足・肥満

運動不足はストレスにもつながり、尿トラブルのリスクが上がります。


FICの診断:大事なのは「他の病気を除外」すること

FICは、尿路感染症・尿石症・腫瘍などを除外してはじめて診断できます。
当院では、症状や体質に合わせて検査を組み合わせます。

当院で行う主な検査

  • 問診:生活環境、最近の変化、食事、水分、トイレ状況、多頭飼育の有無など

  • 身体検査:膀胱の張り、痛み、脱水、発熱の有無

  • 尿検査:血尿、炎症所見、結晶、尿比重(濃い/薄い)、pHなど

  • 画像検査(レントゲン・エコー):結石や腫瘍、膀胱壁の状態確認

  • 必要に応じて:尿培養検査、血液検査 など

※猫の「膀胱炎=細菌感染」とは限りません。状態によっては抗生物質が不要なケースもあります。


当院での治療方針:痛みのコントロール+再発予防がセット

FICの治療は大きく2つです。

  1. 今つらい症状(痛み・血尿・頻尿)を早く落ち着かせる

  2. 再発を減らすために生活環境を整える(MEMO療法)

1) 急性期(今つらい時)の治療

症状や尿の状態に応じて、次のような治療を組み合わせます。

  • 鎮痛・消炎:痛みや膀胱の炎症を抑える(猫は痛みを隠すため重要です)

  • 排尿の不快感の緩和:状態によって薬を選択

  • 補液(点滴):脱水や尿の濃さの改善をサポート

  • 尿道閉塞が疑われる場合は緊急対応(導尿、入院管理など)

2) 再発予防(ここが最重要)

FICは再発しやすい病気です。
だからこそ、症状が落ち着いたあとに環境改善を続けることで、再発頻度を下げることが期待できます。


再発予防の柱:MEMO療法(環境改善)をわかりやすく

MEMO療法(Multi-modal Environmental Modification)は、簡単に言うと
「猫が安心して暮らせる環境を整える治療」です。具体的には以下が重要です。

✅ 1) 水分摂取を増やす(最優先)

  • 水飲み場を複数置く(部屋ごとがおすすめ)

  • 器の素材を変える(陶器・ガラスなど)

  • 流れる水が好きな子は循環式給水器も検討

  • 可能ならウェットフード(パウチ)を活用(体質により相談)

✅ 2) トイレ環境の改善(猫の満足度に直結)

目安として…

  • トイレの数:猫の頭数+1個

  • 置き場所:静かで安心できる場所に分散(1ヶ所集中は避ける)

  • 砂:急に変えない(変えるなら少しずつ)

  • 清潔:毎日こまめに掃除

✅ 3) 安心できる“隠れ家”を作る

  • 高い場所(キャットタワー)、箱、ベッドなど

  • 多頭飼育なら「逃げ場」があるかが重要です

✅ 4) 遊び・運動でストレスを減らす

  • 1回3〜5分でもOK、毎日遊ぶ習慣

  • おもちゃはローテーションで飽き防止

✅ 5) 多頭飼育の“資源”は分ける

猫同士が仲良く見えても、我慢していることがあります。
水・トイレ・寝床・爪とぎは、できるだけ取り合いにならない配置へ。


食事療法は必要?尿路ケアフードの考え方

FICは結石が原因ではないことも多いですが、

  • 尿が濃い

  • 結晶が出やすい

  • 再発を繰り返す
    といった場合に、療法食(尿路ケア食)が役立つケースがあります。

ただし、フードは体質・既往歴で向き不向きがあるため、自己判断で切り替えず、受診時にご相談ください。


受診の目安:これがあれば病院へ

  • 血尿がある

  • トイレ回数が増えた/出が悪い

  • トイレ以外で粗相をした(急に始まった)

  • 陰部を気にして舐める

  • オス猫が踏ん張っても出ない(これは緊急)

「様子を見ていたら治るかも」と思っても、閉塞リスクがあるため早めの受診が安全です。


よくある質問(FAQ)

Q1. 猫の膀胱炎は抗生物質が必要ですか?

必ずしも必要ではありません。FICは細菌感染が原因とは限らないため、検査結果に基づいて判断します。

Q2. 一度治ってもまた繰り返しますか?

FICは再発しやすい病気です。ただし、水分・トイレ・ストレス対策を続けることで、再発を減らせることが多いです。

Q3. オス猫はなぜ危険?

尿道が細く、炎症や結晶で尿道閉塞を起こしやすいためです。出ない状態は緊急対応が必要です。


豊橋市・近隣地域で猫の血尿や頻尿にお困りならご相談ください

「最近トイレが近い」「血尿が出た」「踏ん張るけど出ない」など、気になる変化があれば、早めにご相談ください。
猫ちゃんのQOL(生活の質)を守るために、早期発見と再発予防の継続サポートが大切です。



 

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