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オリバ通信

2024年10月31日 / スタッフブログ / 犬のよくある病気・疾患 / 予防

中年犬が長生きする為の4つのケア方法~長生きの秘訣~

豊橋市、豊川市、新城市、田原市、蒲郡市、湖西市のみなさんこんにちは。
愛知県豊橋市のオリバ犬猫病院の院長辻元です。

当院の看板犬オリバはロットワイラーと言われる超大型犬種(オリバは75Kgあります…)で平均寿命が10歳以下と言われます。

もうすぐ12歳を迎えるオリバが今なお絶好調でいる為に実践している事をお伝えしたいと思います!
 

<食事>

とにかく人の物は食べさせない!味の濃い物を避けて絶対に太らせないです!

若いうちは多少脂っこいものを食べても平気だったかもしれませんが中年以降の犬は膵臓に負担がかかり膵炎のリスクが高まります。     

<犬猫の膵炎の症状と原因、治療法について詳しく読む>

また味の濃い物は心臓病や、尿石、肥満の原因となります。5歳以上の犬の1/5が慢性の関節炎があると言われます。年をとって落ち着いたではなく、ほとんど慢性の関節炎で足が痛くて歩けないだけです。なので健康的に動くには絶対肥満にさそるません。

味とカロリー控え目のフード1種類とオヤツ1種類の固定をオススメします!


<オリバの実例>

若い頃と同じフードを食べていた事で6歳で肝臓の数値が測定不能なくらい上昇。

決して太ってはいませんでしたが高繊維で尿石予防の付いたフードに切り替え。それのみを与えて半年後に肝臓の数値はほぼ正常まで戻りフードはそれで固定。ちなみにオヤツは子犬の頃から同じで1cm角くらいのジャーキーを1日に食べて3つくらいです。小型犬よりもオヤツは少ないかもしれませんが無くても良いと思っています。



<温度管理>

極端かもしれませんが「犬は要冷蔵」くらいのイメージです。まず汗をかく事ができないため、体温調節を呼吸で行います。もちろん暑い時期の散歩は呼吸数が多くなります。中年以降の以降の犬に注意が必要な理由は、気管の軟骨が年齢的に変形して空気の通り道が細くなっているため細い気管を酷使してしまうと気管虚脱や肺水腫、熱中症の原因になります。大型犬では胃捻転のリスクも高くなるので食事の前後2時間くらいは散歩や運動を控えて良いでしょう。


<オリバの実例>

5歳くらいまでは海や川にも行っていましたが夏場はせいぜい1時間程度で往復の車内はエアコンMAXです。ウチではだいたい4月くらいから11月くらいまではエアコンを22℃で24時間稼働です!人がTシャツだけで外に出るくらいの気温はもうだいぶ暑いと思います。そして、月の電気代は見ないようにします!



<歯磨き>

家で出来るケアで特に重要なケアは歯磨きです!歯周病だけではなく全身にも影響が及ぶ事があります。当院では歯のケアに注力している為、歯関連の色々な症例に遭遇します。


<例1>歯が痛くて食べれないと来院。スケーリング処置をする為に血液検査を実施。重度の腎不全が発覚しそのまま入院。腎不全は維持できても麻酔のリスクが高まりスケーリング処置がなかなかできない。結局、歯が痛くて食べられるず衰弱。


<例2>口臭が気になって来院。スケーリング処置をする為にレントゲンとエコー検査を実施。心臓の弁膜症が発覚。歯周病菌が心臓の弁膜症の原因になっていた。スケーリング処置の麻酔も命懸けとなる上に心臓には細菌がいるままになってしまう。

こんな状況によく遭遇します。共通して言える事は「歯だけでも綺麗ならなんとかなったのに」です!中年以降の犬で歯磨きをしていなかったら一度受診をしてチェックを受けて下さい!そして歯の汚れを指摘されたなら10歳までにはスケーリング処置をして綺麗にしましょう!10歳以後の麻酔リスクは年々高まります。「色んな病気が出てくる年齢だからこそ、歯くらいは綺麗にしておく!」です。

<歯石取りについて詳しく読む>


<オリバの実例>

基本的に毎日歯磨きをしています!獣医師の犬の歯が汚れてたら説得力ないので私は毎日歯磨きをしています。たまにサボってオーラベット(ガム)あげてます…。


<健康診断じゃなくてもたまには受診しとく>

当院では春と秋に健康診断を実施しています。中年以降はもう年2回マストで健康診断で良いと思います。1ヶ月でも数値は変化する為本当に早期発見、治療が重要です!

毎月血液検査をする事はなかなか現実的には厳しいと思いますが、爪切りがてら病院で体重だけでも測定しに来て下さい。体重だけでなく、ささいな会話から「それ異常かも?」となる事があります。また若いウチのデータがあると比較する事もできるので後の診断にも役立ちます。すぐ診断がつくものもありますが定期的にモニタリングが必要となる場合もあります。

<オリバの実例>

現在オリバは腎不全と甲状腺機能低下症の治療をしています。腎不全に関してはこまめに尿検査をしていたので超早期発見で今でも数値は安定しています。ただ甲状腺機能低下症に関しては疑いはあったのですが、数値に波がありなかなか治療までに悩みました。実際に必要な検査だけでも数十回しました。自分の犬でさえ、こんなに検査をして悩むのに外来で来る犬猫の病気は、その一瞬だけを診て判断しないといけない事の方がほとんどです。なので上手く健康診断を利用して早期発見に役立てて下さい。

<犬の甲状腺機能低下症の症状と原因、治療法について詳しく読む>


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