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オリバ通信

2024年07月19日 / 病気のあれこれ / 犬のよくある病気・疾患 / 猫のよくある病気・疾患 / 歯科

犬の歯周病の症状と原因、治療について|獣医師が解説

豊橋市、新城市、田原市、浜松市、湖西市のみなさんこんにちは。
愛知県豊橋市オリバ犬猫病院です。
今回は、犬の歯周病の症状と原因、当院での治療について説明をさせていただきます。







みなさんはわんちゃんの歯磨きを行っていますか?
実はわんちゃんも毎日の歯磨きが必要です。
歯周病は放っておくと重篤な問題を引き起こす可能性があるので、しっかり理解して、愛犬の口腔衛生を守りましょう。

 

 

〈症状〉

初期段階では非常に微妙で気付きにくいです。

進行すると、口臭、歯の黄ばみや歯石の蓄積、食事中の不快感、食欲不振、そして歯が抜け落ちてしまうなど生活に支障を与えてしまいます。

 

実際に歯石がついてしまった犬の写真です。







さらに病態が進行すると細菌と炎症により下顎(アゴの骨)を溶かしてしまい下顎骨折を起こしてしまう場合もあります。



実際に歯周病により下顎骨折をしてしまった犬のレントゲンです。
骨折してしまうと痛みでご飯を噛むことができなくなり生活にかなり支障をきたしてしまいます。

 

 

 

〈原因〉

歯周病の主な原因は、プラーク(細菌の塊)歯石の蓄積です。
これらは、食物の残りカスが歯に付着し、そこに細菌が繁殖することで形成され、増殖し炎症を引き起こすと歯周病になります。

 

〈検査〉
通常、犬の歯周病の診断は、獣医師による口腔内の視覚的な検査と、必要に応じてX線検査で行われます。口腔内の状態や歯の動揺度をチェックし、進行度を評価します。
また、臭いも評価の一つになります。

犬の口臭は基本的に無臭です。

 

〈治療法〉
初期の歯周病であれば、スケーリング(超音波で歯の表面を削り汚れを落とす)と歯石の除去を行います。
重度の場合(※歯周ポケット5~6㎜)は、歯の抜歯や抗生物質の使用が必要となることもあります。
わんちゃんの場合、全身麻酔をしながら処置を行います。

※歯周ポケットとは?
歯と歯肉の間にある溝(歯肉溝)が,歯周病によって病的に深くなったもの。
細菌により歯肉が炎症を起こし腫れていき、“ミゾ”が深くなります。これを歯周ポケットといいます。




〈まとめ〉

犬の歯周病は予防と早期発見が非常に重要です。
定期的な歯磨きと定期検診により、愛犬の口腔衛生を保つことができます。

 

〈予防〉

歯周病を防ぐためには、定期的な歯磨きが重要です。
歯ブラシを使用して、毎日または少なくとも週に数回、歯磨きを行うことが推奨されます。
歯ブラシを使用して歯磨きする事が難しいわんちゃんはまずはガーゼなどから始め、歯を触ることに慣れる練習から始めましょう。 
また、定期的な口腔検診も重要です。検診を行うことで、早期発見・早期治療が可能になります。


歯周病は、犬の全般的な健康にも影響を及ぼす可能性があります。
しかし、適切な予防と早期発見により、そのリスクは大きく減少します。
愛犬の口腔衛生に注意を払い、毎日のケアと定期的な検診で愛犬の健康な口を保ちましょう。

 

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