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オリバ通信

2023年06月29日 / 病気のあれこれ / 猫のよくある病気・疾患 / 腫瘍科

猫のリンパ腫の症状と原因、治療について|獣医師が解説


豊橋市、豊川市、新城市、田原市、浜松市、湖西市のみなさんこんにちは。
愛知県豊橋市のオリバ犬猫病院の獣医師の佐久間です。
今回は、猫のリンパ腫の症状と原因、当院での治療について説明をさせていただきます。

*こんな症状ありませんか*
体重が減ってきた
嘔吐
下痢
呼吸が苦しそう
動きたがらない
顎や脇、股などにしこりがある
くしゃみ・鼻水・鼻血が出る


その症状、リンパ腫かも知れません

?リンパ腫とは?
リンパ腫とは、リンパ球と呼ばれる細胞ががん化する病気です。
リンパ球は血液中に含まれる細胞で、全身に存在するため、様々な臓器で増殖する可能性があり、症状も様々です。

*原因と予防*
はっきりとした原因はわかりませんが、猫白血病ウイルス、猫免疫不全(エイズ)ウイルスに感染しているねこちゃんはリンパ腫が発生しやすいことがわかっています。
そのため、それらのウイルスにかかっているねこちゃんと接しないよう気を付ける(ねこちゃんを外に出さない)ことが大切です。

*検査*
患部の細胞を採取し、どんな細胞が増えているかによって診断をします。
また、付近のリンパ節・全身のリンパ節の腫れ、血液に腫瘍化したリンパ球が存在するかもチェックして進行具合をみます。

*治療*
もしリンパ腫になってしまった場合、抗がん剤による治療が可能です。
副作用により抗がん剤による治療が出来なくなってしまった場合や、緩和的治療を望まれる場合は、飲み薬のステロイドのみで治療を行います。
進行具合によっては診断がついた時には抗がん剤による治療ができない場合もあります。
発見が早ければ治療ができる病気です。何か体調に異変がみられたら、すぐ診察を受けるようにしましょう。


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