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オリバ通信

2022年07月23日 / 病気のあれこれ / 犬のよくある病気・疾患 / 整形外科

犬の膝蓋骨脱臼の症状と原因、治療法について|獣医師が解説

豊橋市、豊川市、新城市、田原市、浜松市、湖西市のみなさんこんにちは。
愛知県豊橋市のオリバ犬猫病院の院長辻元です。
今回は、犬の膝蓋骨脱臼の症状と原因、当院での治療について説明をさせていただきます。

膝蓋骨脱臼(パテラ)について

 

<膝蓋骨とは?>

膝蓋骨は大腿四頭筋という太ももの筋肉、脛骨といういわゆるすねの間に膝蓋靱帯という靱帯により繋がっており滑車溝という溝に収まり膝の曲げ伸ばしに非常に大切な役割をしています。

 

しかし、この滑車溝から何かしらの原因で膝蓋骨が外れてしまう事があります。この状態の事を『膝蓋骨脱臼』と言います。

 

膝蓋骨脱臼になる原因として成長期の筋、骨、靭帯の形成異常(滑車溝が浅く形成されてしまう等)高い所からの落下により膝に強い力がかかってしまう、交通事故など様々な要因があります。 

小型犬に多く、オスメスの性差はないと言われています。

膝の内側に膝蓋骨が脱臼する事を内方脱臼、外側に脱臼する事を外方脱臼と言います。

わんちゃんは内方脱臼がほとんどです。(大型犬は稀に外方脱臼あり)

 

膝蓋骨が脱臼してしまうとわんちゃんたちには膝に痛みが生じるので急に鳴く、後ろ足を上げる、スキップをするという動作が見られます。

常に脱臼している状態であるわんちゃんは痛みを感じない無症状の状態もあります。

 

<評価として4段階のグレード分け> (Singleton分類)

G1  (滑車溝に)膝蓋骨は収まっているが人間が手で押すと脱臼する。


G2  膝蓋骨は収まっているが後ろ足の曲げ伸ばしにより安易に脱臼する。


G3  膝蓋骨が収まっていない状態。人間の手で押すと一時的に収まる。


G4  膝蓋骨が収まっていない状態。人間の手でも正常な位置に戻らない。


これら4段階で評価をし基本的にG2から手術対象になります。(筋、骨、腱が成長途中である一歳未満のわんちゃんは成長期が過ぎてから再評価します)

 

<豊橋市のオリバ犬猫病院で行っている手術>

①滑車溝造溝術 (溝を広げる)

②脛骨粗面転移術 (腱の付着部の移動)

③ラテラルスーチャーという複数の術式を組み合わせて行います。

(①滑車溝造溝術のOPE写真)

 

膝蓋骨脱臼をそのままにしておくと、膝全体へダメージがかかり骨の変形、関節炎、前十字靭帯の断裂が起きやすくなります。

 

先天的な膝蓋骨脱臼は防ぐ事は出来ませんが、その先の靭帯断裂、外因的予防法としてフローリングを歩かせない、フロアマットをひく、ソファ、ベッド、階段など高い場所からジャンプしない、爪や肉球との間の毛を伸びたままにしない等です。

 

かかりつけ医で治療してるが一向に良くならない、又は難しくて手術ができないと言われた。

もっと専門性の高い病院でしっかりと治療したい。

大学病院まで行く事ができない。


など整形疾患でお困りの犬猫の飼い主様、

当院では月に一度、岐阜大学より整形外科の教授を招聘し整形外科専門外来を行っております。

整形疾患でお悩みの方は当院へご相談、ご来院ください。

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