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オリバ通信

2021年11月22日 / 病気のあれこれ / 猫のよくある病気・疾患 / 消化器科

猫の腎不全の症状と原因、治療法について|獣医師が解説

豊橋市、豊川市、新城市、田原市、浜松市、湖西市のみなさんこんにちは。
愛知県豊橋市のオリバ犬猫病院の院長辻元です。
今回は、猫の腎不全の症状と原因、当院での治療について説明をさせていただきます。

<腎臓の主な働き>

・尿を作る 作った尿を濃縮して排泄する

・血圧をコントロールする

・ホルモンを作る

・水分量、塩分の調節

・骨を丈夫にする  

これらの機能を担っています。


腎臓を細胞レベルで細かく拡大してみると腎小体というものがあります。

そこでは血液を濾過し尿をつくっています。


<腎不全になると>

・血圧をコントロール出来なくなり高血圧

・赤血球を作る上で大切なホルモン(エリスロポエチン)の低下による貧血

・作った尿を尿細管で再吸収して濃縮ができなくなる→尿が薄くなる、尿の量が多くなる

・尿がたくさん出ることによって起こる多飲

 

など、様々な健康被害が出てきます。

 

猫全体の10頭に1頭、高齢猫(15歳以上)の3頭に1頭ととても罹患率の高い病気です。

 

<なぜ猫に腎不全が多いのか?>

ねこちゃんの祖先は乾燥した砂漠で生活をしていました。水がいつでも飲める状況ではないので少ない飲水量で濃縮した尿を作るのに腎臓にかなりの負担がかかり、その為高齢猫のほとんどは機能が衰え、慢性腎不全となると言われています。

 

食欲不振、嘔吐、ふらついている、体重が減った、水の飲む量が増えたなど飼い主様から見て症状が現れた時には約8割の腎臓がダメージをうけており気づいた時には遅いと言うのがこの病気の恐ろしい所です。

また、ダメージを受けた腎臓は元に戻ることはありません。

その為、腎不全を早期発見する事が今後の寿命を大きく左右します。

猫の定期的な健康診断はとっても重要なのです。

 

当院では腎臓に対しての検査として、尿検査、血液検査、画像診断を行います。

(ステージが高いほど残っている腎機能は少ないです。)※IRISガイドライン参照

 

腎不全になってしまったら、残っている腎臓のケアをどれだけできるか、進行を遅らせるかが重要になります。

 

<治療法>

・食べているご飯(フード)を腎臓に向けた療法食にする。(低リン食、低タンパク食)

・内服薬で血圧コントロール、貧血コントロール。

・体内の水分が尿として多く排出されてしまうため皮下点滴で脱水改善をする。

※わんちゃんも同じように点滴を行います。

 

定期的に血液検査をしその子に適した頻度で点滴を行います

皮下に5分〜10分ほど点滴をしてネコちゃん自身の力で1日かけて吸収します。


<お家で出来る簡単な脱水セルフチェック!>

ねこちゃんの肩甲骨~背中あたりの皮膚をつまんで離した時にすぐに(1秒以内)皮膚が戻ればOK。
ゆっくりと皮膚が戻っていけば脱水をしている証拠です。
ねこちゃんに関わらずわんちゃんも同様。


脱水は様々な原因で起こりうるので1つやり方を覚えておくと便利です!

腎不全は進行性の病気です。尿検査、血液検査、画像診断などで発見することができます。症状がある子、ない子でも特に7歳以上は、最低でも年1回は検査、健康診断等を受けるように心掛けましょう。


 

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