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オリバ通信

2025年07月25日 / 病気のあれこれ / 犬のよくある病気・疾患 / 猫のよくある病気・疾患 / 内科

【獣医師が解説】ワンちゃん・ネコちゃんの命に関わる「糖尿病性ケトアシドーシス(DKA)」

豊橋市、豊川市、蒲郡市、新城市、田原市、湖西市のみなさんこんにちは。
愛知県豊橋市のオリバ犬猫病院です。
今回は、犬猫の
「糖尿病性ケトアシドーシスの症状と原因、当院での治療について説明をさせていただきます。

こんにちは、オリバ犬猫病院です。
 
今回は、糖尿病の子にとって命に関わる可能性のある状態、「糖尿病性ケトアシドーシス(DKA)」についてご紹介します。少し専門的な内容ですが、愛する家族であるワンちゃん・ネコちゃんを守るために、ぜひ最後までご覧ください。
 
 
■ DKAってどんな状態?
 
糖尿病が進行すると、体の中で「インスリン」というホルモンが不足したり、うまく働かなくなったりします。その結果、体がエネルギー不足と勘違いして脂肪をどんどん分解し、「ケトン体」という酸性物質が大量に作られます。
 
このケトン体が血液を酸性に傾けてしまい、脱水や意識障害などを引き起こすのが「糖尿病性ケトアシドーシス(DKA)」です。
 
 
■ こんな症状は要注意!
 
以下のような症状が見られたら、DKAの可能性があります:
• ぐったりして元気がない
• ごはんを食べない・水を大量に飲む
• 嘔吐や下痢を繰り返す
• 呼吸が荒い(甘いニオイのする息になることも)
• けいれんや意識がぼんやりする
 
これらはすぐに治療が必要な「緊急状態」です。
 
 
■ 治療の流れ
 
オリバ犬猫病院では、DKAの疑いがある場合、以下のような治療を行います。
 
① 脱水と電解質の補正
 
DKAでは重度の脱水が起こっていることが多く、まずは生理食塩水などの点滴で水分を補います。特に「カリウム」という電解質の補正は非常に重要で、血液検査でこまめに確認しながら適切な補給を行います。
 
② インスリン療法
 
血糖値をゆっくりと下げるために、インスリンを持続的に少量ずつ点滴で投与します。急激に血糖を下げてしまうと命に関わることがあるため、慎重なコントロールが求められます。
 
③ ケトンの除去と体調管理
 
点滴やインスリン治療によって、体の中のケトン体を減らし、酸性に傾いた血液のpHを正常に戻します。並行して、必要に応じて吐き気止めや抗生剤なども併用します。
 
 
■ 完全に回復するには時間がかかる
 
DKAは「治療=即回復」というわけにはいかず、状態の安定化に数日~1週間以上かかることも珍しくありません。特にネコちゃんの場合は反応がゆっくりな傾向があります。
 
その間は、食事が自力でとれるようになるまで慎重にケアし、治療後も再発予防のために血糖コントロールが必要です。
 
 
■ 飼い主さんにできること
• すでに糖尿病と診断されている場合は、インスリンの打ち忘れに注意!
• 毎日の食欲・元気・尿量などのちょっとした変化を見逃さない
• 「何か変だな」と思ったら、すぐにご相談ください!
 
 
■ 最後に
 
DKAは命に関わる非常に危険な状態ですが、早期発見と適切な治療で回復が可能です。大切な家族を守るためにも、日頃からの観察と継続的なケアが何より大切です。
 
気になる症状があれば、いつでもオリバ犬猫病院にご相談ください。

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