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オリバ通信

2024年11月01日 / スタッフブログ / 猫のよくある病気・疾患 / 予防

猫の肥満チェック方法を動物看護士が解説

肥満の猫ちゃんについて🐈‍⬛
~猫ちゃんの肥満はどこから?ダイエットはどうやってするの?~
こんにちは スタッフの後藤です。
今回は私が一緒に暮らしている猫のぐれーくんを実例に肥満についてお話させていただきます。


1.肥満のリスク
猫の肥満は、人の肥満と同じく病気に繋がるリスクが高まることが分かっています。体重が重くなることで足腰への負担が増え、関節炎や椎間板ヘルニアなど、関節の病気を起こしやすくなります。関節が痛くてあまりキャットタワーに登らなくなったり、今までのように猫じゃらしに反応しなくなったりすることもあります。
また、動くことが億劫になり、水を飲まなくなることで膀胱炎や尿石症のリスクにも繋がります。他にも、糖尿病や心臓病、呼吸器疾患、皮膚病、など様々な病気につながるリスクがあります。

~猫の肥満を簡単にチェックする方法~
①軽く肋骨、背骨を触ることができるか
②背中やお腹に余分な脂肪が付いていないか
③上から見た時にくびれができているかです。
この3つをまずチェックしてみてください。
おうちの体重計で定期的に体重をチェックすることもオススメします(抱っこで体重計に乗り測定したあと、飼い主様の体重を引いてください🐈‍⬛)
猫ちゃんによってそれぞれベストな体重が違うのでワクチンや爪切りなどの定期的な来院で体重チェックをしましょう🏥


2.ダイエットを始めたきっかけ
ぐれーくんは雑種で今年8歳です。1番体重が重かったときは、7.8kgありましたが、今は6.5kg(元々体格も大きいのでこのくらいでベストな体型と先生に言っていただいています)までダイエットしました。ダイエットを始めたきっかけはこちらの病院に就職し、健診につれて来た際、太っていると言われたことがきっかけでした。それまでは可愛い可愛いとご飯をたくさんあげて、食べている量も一応は見てはいるものの、もう少しもう少しと明らかに規定量より多かったと思います。また、高齢になった時の肥満のリスクなど全然考えていませんでした。今考えてみるとダイエットする前より、ダイエット後の方がよくキャットタワーに登ったり、トイレ後に走り回ったり身軽に動いているように感じます。


3.ダイエット方法
猫のダイエットは食事と適度な運動が基本です。まずは食事の見直しから始めましょう。置きエサやきっちりと量を計らずにご飯をあげるのではなく、決められた食事量を決められた時間にあげるようにしましょう。食事量はいつもあげているキャットフードの裏面の表を参考に今の体重のままあげてしまうのではなく、理想的な体重の量を見てあげるようにしましょう。ダイエット用のカロリー控えめのキャットフードも病院にサンプルがあるのでご希望の方はお声掛けしてください。
食事制限に加えて適度な運動を増やすことも必要です。キャットタワーでの上下運動や猫じゃらしなどは運動不足解消だけでなくストレス軽減にも繋がります。ただ体重が重い状態での運動は、関節炎のリスクもあるのである程度体重が落ちてきた時の補助として行いましょう。


4.実践していたこと
まずダイエット用のカロリー控えめキャットフードに変えることから始めました。特に好き嫌いすることもなかったので今もこのご飯を食べ続けています。ただオネダリがとても多くご飯の時間の1時間以上前からお皿の前で待ち続けたり、ずっとお皿をなめ続けたり、胃液を吐いてしまったりしていました。なので、ご飯を1日5回(朝1回、昼1回、夜3回)に分けて細かいタイミングでご飯をあげ、なるべく空腹の時間が少ないようにしました。ご飯もすべてふやかしてあげることで早食いを防止し、満腹感がでるようにしました。おやつをあげる時は転がしてご飯が出るおもちゃも使い時間をかけて食べれるようにしています。おやつをあげる時はご飯の量も減らすことを徹底しています。
ぐれーくんの頑張りがありしっかりとダイエットに成功して今は体重を維持しています。


5.ダイエットをして変わったこと 維持する方法
これまでにお伝えしていた通り体重が増えることによる関節炎のリスクは、年齢があがることによってもリスクが高まります。ぐれーくんは8歳になり寝転んでいることも増えてきているように思いますが、ダイエット前よりは確実に動きが軽やかになったように感じます。もしかしたら関節が痛かったり体が重くて動きにくなったのかもと思うと申し訳ない気持ちになります。ふやかしのご飯をあげたことでしっかり水分が取れるようになり脱水も防げ、膀胱炎にもなっていません。
ダイエットを終えたあと、維持していくことは簡単ではありません。気を抜いてちょっとくらいと増やしてしまうとまた体重が増えてしまうこともあります。継続した食事管理と適度な運動を継続的にしていかなければいけません。ぐれーくんはダイエット時期の少ない量から今は維持期のご飯の量に変更していますが、今のところ体重維持できています。とても可愛いお顔でオネダリをしてくる猫ちゃんが多いと思いますが心を鬼にして一緒に頑張ってダイエットしましょう。
 
ねこちゃんの体重は飼い主様とねこちゃんの頑張りがあってやっと維持していけます。実践できるところから少しずつ試してみてください。またすぐに結果が出なくても長期的に見て体重が減っていることもあるので焦らずに継続していきましょう。
肥満からくる病気を予防し、高齢になっても軽やかに動いている元気な猫ちゃんを見るために今のうちから肥満にならないよう予防したりダイエットを心がけるようにしましょう!!
太っているか不安になったり、なかなか体重が落ちなかったり、ご飯の量が分からなければお答えいたしますのでいつでも病院でお声がけ下さい🏥                                             後藤

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