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オリバ通信

2024年07月19日 / 病気のあれこれ / 犬のよくある病気・疾患 / 眼科

犬の角膜潰瘍の症状と原因、治療について|獣医師が解説

豊橋市、豊川市、新城市、田原市、浜松市、湖西市のみなさんこんにちは。
愛知県豊橋市のオリバ犬猫病院の獣医師の辻元です。
今回は、犬の角膜潰瘍の症状と原因、当院での治療について説明をさせていただきます。

<はじめに>

愛犬の目の健康が気になる飼い主の皆さま、こんにちは。今回は、犬の目によく見られる病気の一つ、「角膜潰瘍」について詳しく解説します。

<犬の角膜潰瘍:こんな症状に要注意!>

以下の症状が見られたら、角膜潰瘍の可能性があります:

  • 目が痒そうな様子
  • 涙や目やにが多い
  • 目が赤い
  • 瞳孔が小さくなっている
  • 目の表面に凹凸がある

これらの症状に心当たりがある場合は、獣医師への相談をおすすめします。

<角膜潰瘍とは?>

角膜潰瘍は、目の表面にある透明な膜(角膜)に傷ができる病気です。角膜は3層構造になっており、外側から順に:

  1. 角膜上皮
  2. 角膜実質
  3. デスメ膜

これらの層が何らかの原因で欠損すると、角膜潰瘍となります。

角膜潰瘍の種類

欠損の深さによって、呼び名が変わります:

  • 角膜びらん:最も浅い
  • 角膜実質潰瘍:中程度
  • デスメ膜瘤:深い
  • 角膜穿孔:最も深刻

角膜には血管がないため、特に深い潰瘍は治りにくく、最悪の場合、失明につながる可能性もあります。

<角膜潰瘍の原因>

主な原因には以下があります:

  1. 外傷:引っかき傷などによる損傷
  2. 慢性的な刺激:逆さまつ毛やまぶたの巻き込み
  3. 乾燥:短頭種(パグなど)や涙の量が少ない犬に多い
  4. 感染:特に細菌感染が多い

<角膜潰瘍のリスクが高い犬種>

  • 短頭種(パグ、ブルドッグなど)
  • 眼球が突出している犬種

これらの犬種は、目が乾燥しやすく、外傷も受けやすいため、特に注意が必要です。

<角膜潰瘍の治療法>

治療法は潰瘍の深さや原因によって異なります:

  1. 浅い潰瘍の場合:
    • 抗生剤入りの点眼薬を使用
    • 1日数回の点眼を継続
  2. 改善が見られない場合:
    • 血清点眼を使用(細菌が出す有害物質を抑制)
  3. 深い潰瘍の場合:
    • 眼瞼縫合(まぶたを一時的に縫って目を閉じる)
    • 角膜の回復を待つ

<予防法>

  • 定期的な目の観察
  • 適切なグルーミング(目の周りの毛のケアなど)
  • 乾燥しやすい犬種は、こまめに目薬を使用

<まとめ>

角膜潰瘍は早期発見・早期治療が重要です。愛犬の目に異変を感じたら、すぐに獣医師に相談しましょう。定期的な健康診断も、予防には効果的です。

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