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オリバ通信

2023年12月02日 / スタッフブログ

とっても怖いわんちゃん・ねこちゃんの歯石

豊橋市、豊川市、新城市、田原市、浜松市、湖西市のみなさんこんにちは。

オリバ犬猫病院の獣医師 佐久間です。

今回は“歯石”についてです。

動物の歯石はついてしまうもの、口は臭いもの…ではないんです!
人と同じように歯磨きをしてあげることで、わんちゃん・ねこちゃんもきれいな歯を維持することができます。
院長辻元家のオリバはもう10歳ですが、歯がとってもきれいなんですよ♪ 口臭もありません。
オリバに会ったら、ぜひ見てみてくださいね。


歯石がついてしまうとどうなるか?
歯石ついちゃった…
口が臭い…
だけではないんです!
歯石を放置しておくと、
口が痛くてご飯が食べられなくなったり
膿を含んだ鼻水がずっと出るようになったり
内側から皮膚を破って頬から膿が出たり
ちょっとした衝撃で顎の骨が折れたり…

歯石はただの汚れの塊ではないんですね。
菌の塊です!

歯に付着した菌が歯茎の中まで入っていって膿んだり
歯や顎の骨を溶かして折れやすくなったりするのです。

ついてしまった歯石、歯茎の中まで入ってしまった歯石は歯磨きでは取れません。
全身麻酔をかけて超音波で削る必要があります。

何か症状が出てから歯石除去をしようとしても、
持病があったり、高齢であったりすると麻酔リスクが非常に高くなります。
その場合は高い麻酔リスクを覚悟の上で臨んだり、麻酔下での歯科処置をあきらめて抗生剤と痛み止めの薬を繰り返し飲んだりと、
治療が難しくなる場合が多々あります。

今後の麻酔リスクを考えて、早めに歯石除去をしてあげることをおすすめします。

◎ねこちゃんの歯石◎
下の写真は歯周病によって痛みを感じて涎が多くなったと考えられ、歯科処置をしたねこちゃんの口です。
特に、写真に写っている上顎の臼歯の歯周病がひどく、この2本は抜歯しなければなりませんでした。


14歳と高齢ではありましたが、術後すぐに意識は戻りました。

異常のないねこちゃんが涎を垂らすことはほぼありません。
涎が垂れたり、口周りが涎まみれになったりする場合は
口の異常が考えられます。
涎が垂れるねこちゃんの口を見ると歯石や歯肉炎(歯茎の炎症)があることがほとんどです。
ごはんは食べることができても、食事の度に痛みを感じ、苦しんでいるかも知れません。
早めに気付いて治療してあげられると良いですね。

◎わんちゃんの歯石◎
下の写真はわんちゃんの口です。歯石除去と抜歯を行いました。

10歳のわんちゃんで、手術前の検査の結果から心臓の機能低下があると考えられましたが、
手術の際には心臓の動きを良くするお薬を注射してから実施し、無事に手術を終えました。



治療として歯石除去、抜歯をすることもできますが、
日々歯磨きをして汚れが溜まらないようにすることで歯周病の予防ができます。
将来、麻酔をかけて歯科処置をしなくてもいいように、今日から歯磨き頑張ってみましょう。
歯磨きのコツや始め方は病院でも指導しますので、お気軽に声をかけてくださいね♪

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