豊橋市、豊川市、新城市、田原市、浜松市、湖西市のみなさんこんにちは。
オリバ犬猫病院の獣医師 佐久間です。今回は“歯”についてです。
みなさんのおうちのわんちゃん、ねこちゃんの歯は
今どういう状態でしょうか?
毎日歯磨きしながら全体チェックできてるよ、という方、少ないのではないでしょうか。
最近、歯の状態チェックできていないな…というみなさん、今からちょっとチェックしてみましょう♪
1.折れている歯はありませんか?歯は左右対称に生えています。右と左で比べてみてください。
2.汚れ・歯石がついている歯はありませんか?歯茎との境目、歯の窪みに溜まりやすいです…
3.ぐらぐらしている歯はありませんか?
4.歯茎が赤くなっているところはありませんか?
当院では、健康診断やワクチン接種の際に歯のチェックを行っています。
飼い主のみなさんが気付いていない異常を発見することも多々あります。
特にわんちゃん、
ひづめ等、歯が食い込まないほど硬いおもちゃを与えていませんか?
硬いおもちゃに負けて折れた歯をたくさん見てきました…
小型犬だけではありません。中型犬・大型犬の大きくて頑丈そうな歯も折れます。
表面がわずかに欠けただけであればセーフですが、
歯の中心部、歯髄が見えてしまった場合は見過ごせません。
何かが触れた際に痛みが出るだけでなく、細菌感染による炎症(歯髄炎)をおこすと痛みが続くことになります。
当院では、歯髄が露出している歯については、抜歯を推奨しています。
<歯が折れて歯髄が露出していたために抜歯した症例>
↓中型犬の大きな歯ですが、先端が折れてなくなり、歯髄が見えています。さらに、縦にも割れて歯の一部がぷらぷらしていました。(画像右側が鼻先)
↓反対側の正常な歯です。(画像左側が鼻先)
本来はこの形でしたが、1枚目では折れて形が変わっていますね。
↓赤線部分で折れていました。
うちの子も左右で形が違うぞ!
歯が欠けて色が違う部分があるな…(周りより白い部分があれば、歯髄かもしれません。感染が起こっている場合は黒くなります)
という方はすぐ病院に診せに来て下さいね。
今回チェックしたけど折れてる歯は無かったよ、という方も、硬すぎるおもちゃで遊んでいる場合はすぐにやめてくださいね。
明日には折れているかもしれませんよ…
歯を傷めないために、歯が食い込むくらいの柔らかさが必要です。
歯のチェック、歯磨き、歯石等の相談だけでも気軽に病院に来て下さいね!
わんちゃん・ねこちゃんの歯もヒトと同じく一生ものです。日ごろからケアをして大事にしていくべき部分です。
みんなで歯のケアをしっかり行って、歯の治療が無くなったら良いなぁ…と思う佐久間でした。
次は歯石編です。