オリバ犬猫病院の獣医師 佐久間です。
今回は健康診断のコースの中身をご紹介します。
わんちゃん・ねこちゃん共に、ヤング・アダルト・シニアの3コースをご用意しています。
わんちゃんとねこちゃんで、発生しやすい病気が異なるため、検査項目も違います。
ヤングコースは～5歳、アダルトコースは5~10歳、シニアコースは10歳～が目安です。
コースは当日獣医師と相談して決めてもOK！
気になる行動・症状があれば、些細なことでも遠慮なく獣医師に相談して下さいね！
また、追加で尿検査や胸部以外のレントゲン等、健診のコースに含まれていないところで気になるところがあれば、一緒に検査しちゃいましょう。
※尿検査をご希望の場合は、採尿キットを事前に取りに来て下さい。取り方、保存方法もお伝えします。
わんちゃんとねこちゃんのヤングコースは共通で、
血球計算と生化学検査を行います。
血球計算は白血球・赤血球・血小板の数を数えて、感染・炎症・血液の癌はないか、貧血・脱水がないかチェックします。
生化学検査は内臓に異常がないかチェックします。
院長辻元家の新入りエレクはヤングですね。
わんちゃんのアダルトコースはヤングコースの内容に
心臓病マーカーと早期腎不全マーカーが加わります。
心臓病マーカーは、心臓の機能低下によって心臓にどれだけ負荷がかかっているかがわかります。
早期腎不全マーカーは一般的な血液検査よりも早く腎臓の機能低下を知ることができます。
わんちゃんのシニアコースには、アダルトコースの内容に
レントゲン検査と炎症マーカーが加わります。
レントゲン検査では胸部（心臓・肺）を写します。心臓の形・大きさに異常がないか、肺に異常がないかチェックします。
炎症マーカーは体のどこかに強い炎症が発生していないかチェックします。
スタッフ堀家のトムです。腎臓・心臓の機能低下があるシニアですが頑張って治療しています。
ねこちゃんのアダルトコースには、ヤングコースの内容に
甲状腺ホルモンと早期腎不全マーカーが加わります。
高齢のねこちゃんで異常が出やすい甲状腺と腎臓に異常がないかチェックします。
早期腎不全マーカーは一般的な血液検査よりも早く腎臓の機能低下を知ることができます。
ねこちゃんのシニアコースには、アダルトコースの内容に
心臓病マーカーとレントゲン検査が加わります。
心臓病マーカーは、心臓の機能低下によって心臓にどれだけ負荷がかかっているかがわかります。
レントゲン検査では胸部（心臓・肺）を写します。心臓の形・大きさに異常がないか、肺に異常がないかチェックします。
スタッフ安藤家のミミ。後姿がキウイなシニアです。ミミも心臓・腎臓と治療しています。
スタッフの家のわんちゃん・ねこちゃんを見ても、シニアの心臓や腎臓の機能低下は多いですね。
早めに見つけてあげることで進行を遅らせる治療ができますので、症状が出る前からしっかりチェックしてあげましょう。
血液検査の内容について、もっとくわしく知りたい方は、獣医師に直接お尋ねください。
（それぞれの検査の重要性とか、こんなこともわかっちゃうんですすごいでしょう！とか、もっと詳しく書こうとしたのですが、とんでもなく長くなりそうだったのでやめました…）
