豊橋市、豊川市、新城市、田原市、浜松市、湖西市のみなさんこんにちは。
愛知県豊橋市オリバ犬猫病院です。
今回は、犬の膀胱炎の症状と原因、当院での治療について説明をさせていただきます。
《症状》
犬の膀胱炎の典型的な症状は、頻繁な尿意、血尿、排尿時の痛み、排尿の困難、またはいつもはしない場所での排尿などが挙げられます。
これらの症状が見られた場合は、膀胱炎の疑いがあります。
《原因》
犬の膀胱炎の原因は主に2つあります。
1つ目は膀胱に細菌が侵入し繁殖することで発症する細菌感染、2つ目は尿石による膀胱結石により発症します。
膀胱結石には種類があり、犬では主にストラバイト結石、シュウ酸カルシウム結石の2種類が見られます。結石が尿道を塞いだままになってしまうと急性腎不全や膀胱破裂など命に関わる可能性があります。
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上の画像はストラバイト結石を顕微鏡で見た画像です。
《治療法》
細菌性膀胱炎の場合は、院内で尿検査を実施し、尿の中にどんな菌がいるかを特定しその菌に合った抗生剤を処方します。
尿石による膀胱炎の場合は、院内で尿検査を実施し尿石の種類を特定します。
溶解可能な尿石の場合は抗生剤と尿石を溶かす作用のある内服を服用し治療します。内服を飲み切ったタイミングで再度尿検査を実施し、膀胱内に尿石がいなくなったかを確認します。
溶解不可能な尿石、なおかつ閉塞する可能性がある場合は、手術で取り除く必要があります。取り除いた尿石は外部検査を実施し、尿石の成分を特定します。
《予防》
犬の膀胱炎を防ぐためには適度に水分を摂取し、定期的に排尿することが大切です。
特に冬の時期になると水分摂取量が下がる傾向にあるので、ご飯を水でふやかしてあげ水分を取らせるなどもひとつの方法です。
尿石が出来やすい体質の子は普段からのご飯も尿ケアに特化した療法食に変更して、再発を防止します。
《まとめ》
犬の膀胱炎は痛みを伴う状態で未治療のまま放置すると腎臓にまで影響を及ぼす可能性があります。
食事面や水分補給などを気をつけ、いつもと様子が違うと感じたら病院を受診し、早期治療を行いましょう。