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オリバ通信

2022年07月21日 / 病気のあれこれ

犬の熱中症対策の症状と原因、治療について|獣医師が解説


豊橋市、豊川市、新城市、田原市、浜松市、湖西市のみなさんこんにちは。
愛知県豊橋市のオリバ犬猫病院の院長辻元です。
今回は、犬の熱中症の症状と原因、当院での治療について説明をさせていただきます。

<熱中症とは>

熱中症は高温多湿の環境下で高体温、脱水によって生じる全身性の緊急を要する疾患です。
①高温多湿②熱放散能の低下③過度な運動などの条件下で起こりやすい病気です。
高体温になると体の細胞が破壊され多臓器不全に陥り死亡してしまう事もある恐ろしい疾患です。

<熱中症の原因と症状>
人同様、犬も高温多湿は熱中症の原因No1です。犬は汗をかいて放熱する事ができない為、人以上に体の熱がこもりやすい生き物です。さらに短頭種、心疾患、呼吸器疾患、肥満などがある犬は熱中症になりやすく重篤化しやすいです。

特に夏に多いのがバーベキューや海、川に連れて行って帰ってきたらぐったりしている場合です。帰ってきてからエアコンの効いた部屋にいても呼吸が荒く動かないは熱中症の疑いが非常に強いです。その他にも下痢、嘔吐、ヨダレが止まらない、震えなどがみられます。



<豊橋市のオリバ犬猫病院での熱中症治療>

まずは熱中症=緊急性ありということです。
高体温になるので体を冷やす事は重要です。ですが、それだけで家で様子をみていると取り返しのつかない事になりかねません。

体を冷やす+全身状態に合わせた治療が必要になります。
まずは絶対的に脱水状態の改善が必要です。高体温で破壊された細胞から放出されるもの中には血を固めてしまう物質が含まれます。その結果として血管内に血栓が大量に出来てしまいDIC(播種性血管内凝固)を引き起こしてしまいます。
DICとは「○○梗塞」のような状態が全身に起こってしまいます。心疾患がある犬では高確率で肺水腫(肺に水が溜まる)になっています。肺の水は抜く必要があるのに脱水改善の為に水を入れる必要があるなどの矛盾のある大変な疾患です。

夏に多い肺水腫 | オリバ犬猫病院 (oliba-dog-and-cat-clinic.jp)

<熱中症の対策>
なってからではなく、ならないように対策が重要です。
私の勝手なイメージですが(特に我が家の犬は超大型犬なので)犬は要冷蔵なのではないかと思うくらいです。
まず夏場の散歩は早朝と深夜が鉄則です。
よく「扇風機をつけてる」や「家は風通しが良いから」と理由でエアコンの入っていない家のワンちゃんが運ばれてきます。 我が家は4月から「室温22℃で除湿。24時間」です。妻は室内でも上着を羽織って寒そうにしてます…。ですがその中でもオリバは快適そうに寝てます。
「冷たい所に寝転んでる」とよく聞きますが理由は暑いからです!部屋のどこにいても快適な環境が必要です。
熱中症になったワンちゃんは本当に危険です!飼い主が気を付けて対策をとってあげて下さい。


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