様々なタイミングで動物病院を受診されるかと思いますが、なかなか症状が現れず病院へ連れて行った方がいいのか、様子を見た方がいいのか、と迷われる方もいるかと思います。
今回は出来るだけ早く動物病院へ来ていただきたいタイミングをいくつか紹介します。
<誤食>
わんちゃん、ねこちゃんが普段食べている物と違うものを口にした時です。
玉ねぎ、チョコレートなどはとても有名なお話です。
その他にピアス、オモチャの部品、大きな石、タバコ、植物の花、葉など様々な症例があります。
胃から腸へ食べ物が流れ始める時間がおよそ30分と言われています。
胃に飲み込んでしまった物があるうちに注射で薬剤を投与し吐かせるという処置をするので出来るだけ早いうちにご来院していただきたいです。
腸まで流れてしまった物は嘔吐をしても出てきません、そのまま便と供に排出されれば良いのですが腸で物が詰まってしまった場合お腹を開けて取り出す手術をする事になり、わんちゃん、ねこちゃんにとっても負担がかかります。
※吐かせると危険になる場合もあるのでそのまま手術または経過観察になる事もあります。
食べてしまった時間、何を食べたかを出来るだけ細かく把握し近くの動物病院さんへ行く事をお勧めします。
<ワクチンアレルギー>
ワクチンを打った後に“本日は安静にして下さい“と指示を受けた事がある方いるかと思います。
それはワクチンアレルギー発症のリスクを出来るだけ下げる為です。
ワクチンアレルギーとは、、
このような症状が現れたらすぐに動物病院へ行きましょう。
ワクチンアレルギーが出た際に病院が閉まっていると処置できない為、なるべく診察が始まった早い時間に接種する事をオススメします。
また、ワクチンには副作用があります。
1〜2日元気食欲がなくなる
接種部位を気にする などの症状は1〜2日で治る事があるので様子を見てあげてください。
<丸1日ご飯、水を口にしない>
ご飯、お水何も口にしない場合わんちゃんねこちゃんにとって何か原因がある可能性があります。
また、脱水状態になり腎臓にいく水分が減ってしまい腎不全に陥ってしまう事があります。
ねこちゃんは身体の中で栄養の代謝が変化してしまい肝臓に脂肪が溜まる脂肪肝(肝リピドーシス)という病気になるリスクが高まります。
まだ大丈夫と思わずに丸一日食べ物を口にしなかったら早めに受診することをお勧めします。
<丸1日おしっこが出ていない(トイレでじっとしている時)>
おしっこが出ない状態が続くとと尿毒症になり危険です。
一日で危険な状態、二日目には命を落としてしまう可能性があります。
おしっこが出ない原因で多いのは尿路結石です。
一度尿検査、レントゲン等で何が原因か検査することをお勧めします。
今回は様子を見ていたとよく耳にする4つを紹介しました。
わんちゃんねこちゃんは自分の体調を伝えることができない為飼い主様が気づいてあげる事がとても大切です。
来院するべきか迷ったときはお電話でも構いませんのでご相談下さい。