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オリバ通信

2022年02月17日 / 病気のあれこれ

猫を外にださないで!の理由

脱走した事がある猫、外で散歩している猫がいる家は要注意です!

先日当院で猫白血病ウイルス感染症で胸に水が溜まって亡くなった子がいます。

猫免疫不全ウイルス感染症、猫白血病ウイルス感染症は外で感染する病気で、尚且つ完治が難しく、発症すると最終的に死に至る恐ろしい病気です。

 

感染経路

 

猫白血病ウイルス感染症、猫エイズウイルス感染症はどちらも感染している猫とのグルーミング、喧嘩で感染します。他にも、食器トイレの共有など、唾液や涙、糞尿に含まれているウイルスが、鼻や口、傷口にはいる事で感染します。

感染した猫が妊娠した場合産まれてくる子猫にも病気がうつります。

 

診断

 

猫エイズウイルス、猫白血病ウイルスどちらも血液検査によって診断ができます。

陰性であれば線が1本

陽性であれば線が2本と結果が(10分程)わかります。

 

ただし!タイミングや期間によっては正確な検査ができない事があります!

△検査の適性なタイミング△

ウイルスには潜伏期間があるため、保護してすぐの検査だと正確な検査結果が出ません。

保護してから完全室内で飼育し、他の猫とは接触させない状態で2か月後ウイルスの検査をします。

 

症状

くしゃみ

発熱

倦怠感

食欲低下

貧血

呼吸が荒い
全身のリンパが腫れる→リンパ腫の発生確率が高くなる

などの症状がでます。


先日来られた猫白血病ウイルス陽性患者のレントゲンの写真では、リンパ腫が原因で胸に水が溜まっていました。

(上の写真が通常の肺、下の写真が胸に水が溜まった状態の肺)

 

治療

猫エイズウイルス感染症、猫白血病ウイルス感染症を治す方法はなく、症状に対しての治療(対処療法)を行います。

食欲が無い場合は点滴や強制給餌、胸に水が溜まって呼吸が苦しそうな場合は胸水を抜く、貧血であれば場合によっては輸血などの対処療法を行います。

 

予防

猫エイズウイルス感染症、猫白血病ウイルス感染症、どちらの病気も感染している猫に接触させない事が1番の予防になります。

同居している猫で感染している子がいる場合は出来るだけ隔離して飼育したり、お水、ご飯の食器、トイレを分けて使うなど唾液などの粘膜による感染を防ぐ事が大切です。

 

 

△病院からのお知らせ△

猫の混合ワクチンの取り扱いについて変更のお知らせ

今まで猫ワクチンは、3種混合ワクチン/5種混合ワクチンの2つを取り扱っていましたが、型コロナウイルスの影響もあり猫の5種混合ワクチンの製造が終了となります。


〈猫の5種混合ワクチンで予防できる感染症〉
・猫ウイルス性鼻気管炎ウイルス感染症
・猫カリシウイルス感染症
・猫汎白血球減少ウイルス感染症
・猫クラミジア感染症
・猫白血病ウイルス感染症

猫白血病ウイルス陽性の同居の猫がいる場合は5種混合ワクチン接種によって予防がある程度(100%ではない)可能でした。
今後は5種混合ワクチンがなくなってしまう為、猫白血病ウイルス感染症の対策を気を付けなければいけません。


猫白血病ウイルス、猫エイズウイルスに感染しないように、外に出さない、野良猫に触れさせない、人も野良猫に触らないなど徹底してください。感染してからではウイルスに対しての治療はできません。

脱走したり、外に出たことがあればウイルス検査をすすめます。1度病院へご来院ください。

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