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オリバ通信

2020年07月03日 / 病気のあれこれ

恐ろしいマダニ

恐ろしいマダニの対策、駆除

    
マダニは8本脚からなる節足動物で、クモやサソリに近い生き物です。
大きさは血を吸って大きくなる前は3~4mm程になります。
↓画像は患者に噛みついていた吸血前のマダニとスティックノリを並べた画像になります



マダニはどこにいる?
◎河川敷

◎森、山

◎公園


マダニはあらゆる草むらの中に身を潜め、葉の裏や茎の先などから動物を待ち構えています。
緑があればどこにでもいるマダニ。散歩や旅行に出かけるときには注意が必要です。

まず…散歩から帰ってきたらマダニがいないかチェック!
動物用のくしやブラシでブラッシングして確認しましょう。
マダニが付きやすい部位


マダニは体の表面に寄生しますが、特に毛の少ない目、口周り、耳、胸、内股、お尻周りなどに寄生します。

⚫︎マダニに吸血されると…

マダニは多くの病気をもってる寄生虫になるため、吸血をされると貧血だけでなく命に関わる大きな病気になることがあります。
しかも動物だけでなく人間への感染も報告されています

⚫︎犬バベシア症

バベシア原虫が犬の赤血球に寄生して、破壊します。感染した犬には貧血、発熱、食欲不振などの症状が現れ、急性の場合は黄疸や衰弱などによって死に至ることもある恐ろしい病気です。

▽下の病気は人にも感染する人獣共通感染症になります▽

⚫︎ライム病

人に感染した場合、皮膚症状、起立不能、歩行異常や神経過敏などがみられます。

⚫︎日本紅斑熱

マダニがリケッチアという病原体をうつすことで、日本紅斑熱を引き起こすことがあります。発熱、全身の発疹などの症状だけでなく、死亡する場合もある大変危険な病気です。


⚫︎SFTS(重症熱性血小板減少症候群)
2013年に日本でも初めて死亡例が報告された、ウイルスによる感染症。マダニがウイルスを媒介している可能性があり、注意が呼びかけられています。

!特に気をつけて欲しいSFTS!

犬・人間ともに6日〜2週間程度の潜伏期間があり、その後、発熱、食欲不振、嘔吐、下痢、腹痛といった風邪のような症状が出ます。症状が悪化すると、頭痛、筋肉痛、意識障害、失語症などの神経症状、リンパ節膨張、皮下出血、下血などの出血症状が出て血小板の減少がみられます。
しかも、重症熱性血小板減少症候群(SFTS)は致死率が10~30%と高く、原因のウィルスに対する有効なワクチンがありません。このように、マダニは犬だけでなく、人間にも感染する危険な感染症の媒介となることがあります。もし、愛犬にマダニが寄生しているのを見つけた場合は早めに来院して適切な処置を受ける必要があります。


⚫︎無理に取らないでマダニ

もしマダニを発見しても決して無理にとろうとしてはいけません。化膿したり、病原体をペットにうつしたりするので、見つけたらすぐに動物病院へ!!

マダニは犬猫に噛み付くと、皮膚の奥深くまで牙を立てて口を突き刺し固着する(セメントのような成分を出して固める)ため、多少の力では引き剥がすことができません。無理に取ろうとしてピンセットなどで引っ張ると、マダニの胴体だけが千切れ、頭部が犬の体内に残ったままになり、化膿、ウイルス感染することもあります。

マダニの唯一の栄養源は、動物の血液です。若いダニは発育・脱皮のため、成虫のマダニは産卵のために吸血します。
飽血した(吸血でいっぱいに膨らんだ)メスマダニは、地上に落下して産卵をします2~3週間の間に2,000個~3,000個の卵を産みます。



◎定期的な予防、手入れ
寄生を発見した段階で、すでに犬の体内に病原体が入り込んでいる可能性があります。
マダニは春から夏は産卵、繁殖のために活発になり、秋から冬は卵から生まれた若いダニが多く活動します。マダニの寄生から愛犬を守るためには、
マダニの咬着を防いでくれるマダニ駆除薬の定期的な投与(定期駆虫)が1年を通して必要です。
当院では
皮膚に垂らすスポット薬
飲むタイプの錠剤、チュアブル薬とありますので、当院へご相談下さい。

定期的なシャンプー、ブラッシングなど体を清潔に保つことも予防対策になります。


マダニを見つけたら…
マダニは皮膚に頭部を食い込ませて咬みついているため、無理に引っ張ると頭部だけが犬の体内に残ってしまいます。
無理に引っ張って取ろうとしないで1度病院へご来院ください!

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