こんにちは、愛知県豊橋市のオリバ犬猫病院です。
春から夏にかけて活発になるマダニの対策はできていますか?
マダニはペットだけでなく、人間にも危険な病気を媒介する恐ろしい寄生虫です。
今回は、マダニの生態・被害・予防方法について詳しく解説します!
<マダニとは?>
マダニは8本脚を持つ節足動物で、クモやサソリの仲間です。
血を吸う前の大きさは約3〜4mmですが、吸血後は数倍に膨らみます。
<マダニはどこにいる?>
マダニは草むらや葉の裏で動物を待ち伏せしています。
身近な場所にも潜んでいるため、散歩や旅行時には注意が必要です。
✅ 河川敷
✅ 森や山
✅ 公園
💡 散歩から帰ったら、ブラッシングでマダニをチェックしましょう!
特に 目・口周り・耳・胸・内股・お尻周り など、毛の少ない部位に寄生しやすいです。
<マダニに吸血されると?>
マダニは様々な病原体を持っており、吸血されると貧血や感染症を引き起こす可能性があります。
さらに、犬だけでなく人間にも感染する人獣共通感染症のリスクもあります。
< 犬が感染する主な病気>
・犬バベシア症
バベシア原虫が赤血球に寄生し破壊することで、貧血・発熱・食欲不振などの症状が現れます。
急性の場合、黄疸や衰弱を引き起こし、最悪の場合は死に至ることもあります。
⚠ 人間にも感染する危険な病気
・ ライム病:皮膚症状・歩行異常・神経過敏などを引き起こす。
・ 日本紅斑熱:発熱や発疹が現れ、重症化すると死亡することも。
・ SFTS(重症熱性血小板減少症候群):
• 致死率10〜30%と非常に危険な感染症。
• 発熱・食欲不振・嘔吐・下痢などの風邪のような症状から、出血症状・意識障害などに進行。
• 有効なワクチンが存在しないため、マダニ対策が唯一の予防策!
<もしマダニを見つけたら?>
絶対に無理に取らないでください!
マダニは皮膚に深く噛みつき、口をセメントのように固めて固定します。
ピンセットなどで無理に引っ張ると、頭部が体内に残り、感染や化膿の原因になります。
➡ マダニを見つけたら、すぐに動物病院で適切な処置を受けましょう!
マダニの唯一の栄養源は、動物の血液です。若いダニは発育・脱皮のため、成虫のマダニは産卵のために吸血します。
飽血した(吸血でいっぱいに膨らんだ)メスマダニは、地上に落下して産卵をします2~3週間の間に2,000個~3,000個の卵を産みます。
<効果的なマダニ予防方法>
・ 定期的な予防薬の投与
マダニを寄せ付けない 駆除薬 を1年を通して使用することが重要です。
🟢 当院で取り扱う予防薬
• スポットタイプ(皮膚に垂らす)
• 錠剤・チュアブルタイプ(飲む)
➡ ペットに合った予防薬をご提案しますので、ぜひご相談ください!
✅ 定期的なシャンプー・ブラッシング
• 体を清潔に保つことで、マダニの付着を防ぎましょう。
• 散歩後は特に念入りにチェック!
<まとめ>
マダニから愛犬・愛猫・家族を守ろう!
✔ マダニは 身近な草むらに潜んでいる ため、常に注意が必要!
✔ 犬・人間に感染する危険な病気 を媒介するため、早めの対策を!
✔ 予防薬の定期投与が最も効果的な対策 です!
🐾 オリバ犬猫病院では、マダニ対策のご相談を随時受け付けています。
大切なペットと安心して暮らせるよう、しっかりと対策をしていきましょう!