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オリバ通信

2019年05月23日 / 病気のあれこれ / 犬のよくある病気・疾患 / 腫瘍科

犬の乳腺腫瘍の症状と原因、治療法について|獣医師が解説


豊橋市、新城市、田原市、浜松市、湖西市のみなさんこんにちは。
愛知県豊橋市のオリバ犬猫病院の院長辻元です。
今回は、犬の乳腺腫瘍の症状と原因、当院での治療について説明をさせていただきます。

今回は犬の腫瘍の約半数、猫の腫瘍で三番目に多い乳腺腫瘍についてです。

<乳腺腫瘍とはなにか?>

「胸のシコリ」を見つけたと来院される事が多く、特に高齢の未避妊のメスに多い腫瘍です。見た目的にはシコリやイボのように数ミリの小さいものから数センチのものまで様々です。 犬の腫瘍では約半数を占める割合で多いものです。犬の乳腺腫瘍は約50%の確率で悪性、いわゆる「乳癌」です。猫ではさらに高く腫瘍の約90%が悪性でほとんどが乳癌です。

<乳腺腫瘍の治療は?>

乳腺腫瘍の治療は異常組織を外科的にすべて摘出することが第一選択となります。シコリのある所だけを切除する部分摘出と乳腺組織のある所全てを全摘出する方法があります。 乳腺腫瘍のできた場所や大きさによっても異なりますが最適な方法を提案いたします。 このワンちゃんの場合は上下にあるために全摘出が適応となります。 犬・猫の乳頭は5対存在し乳腺組織自体も広範囲にあるため、特に猫では全摘出の方が再発までの期間が延長されます。 当院では手術前に術前検査で肺の評価も行いますが、肺転移がある場合は確実に予後は良くありません。

<乳腺腫瘍の予防は?>

やはり避妊が一番の予防となります。 こちらの記事も参考に読んでみてください→ https://oliba-dog-and-cat-clinic.jp/cms/2019/03/219/ その次にたとえ小さなシコリであっても放置せずにすぐに診察することをおすすめします。 犬では直径3㎝、猫で直径2㎝以下の時に切除する事が一番再発までの期間と平均生存期間が長くなります。これ以上大きくなると再発率が約80%と非常に高くなります。 よく「小さいから様子を見ていた」と来院時に聞く事がありますが 「様子を見ていた」=「癌を放置していた」という事にもなりかねません。 放置していると腫瘍自体がどんどん大きくなり手術の傷が大きくなるだけでなく、肺転移を起こすと予後が悪くなります。 シコリは見つけ次第、診察する事をおすすめします。  

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